【新日本】大阪熱狂…後藤が涙のIWGP世界ヘビー初戴冠「IWGPのGは後藤のG!」 棚橋、永田の挑戦浮上(プロレス/格闘技DX)|dメニューニュース

【新日本】大阪熱狂…後藤が涙のIWGP世界ヘビー初戴冠「IWGPのGは後藤のG!」 棚橋、永田の挑戦浮上

『THE NEW BEGINNING in OSAKA』エディオンアリーナ大阪(2025年2月11日) IWGP世界ヘビー級選手権試合 ○後藤洋央紀vsザック・セイバーJr.× 後藤が9度目の挑戦で悲願のIWGP世界ヘビー級王座初戴冠。歓喜の涙を流した後藤は、亡き父親、来場した自分の子供たちに感謝の言葉を送ると、「IWGPのGは後藤のG!」と雄叫びを上げた。試合後、次期挑戦者に棚橋弘至を指名。さらに、永田裕志の挑戦表明も受諾した。 IWGP世界ヘビー級王者のザックは、1・4東京ドーム大会では海野翔太を、1・5東京ドーム大会ではリコシェを破り、新春から2日連続防衛を果たした。V5戦の相手は、新春ドーム大会で行われたニュージャパンランボーを制して挑戦権を獲得した後藤だ。「荒武者革命」を宣言した後藤は1・22後楽園大会でザックを直接ピン。9年ぶり9度目の挑戦(IWGPヘビー時代を含む)で悲願の至宝獲りに挑んだ。 5502人(札止め)の観客は入場時から「後藤」コールで荒武者を後押し。しかし、先制したのはザックだった。ネックツイストを多用して後藤の首を狙い撃ち。後藤も歓声に応えようと、牛殺しを皮切りに猛攻に転じたものの、冷静なザックは右腕攻めを展開。厳しい一点集中攻撃を長時間継続した。後藤はザックの足をコーナーに固定しての“ひとり消灯”を決めたものの、ザックはザックドライバーで突き刺してチャンスをたぐり寄せた。 抵抗をやめない後藤は痛む右腕でラリアットを放ち、裏GTRにつなげたものの、猛攻を続けるザックはセイバードライバーで突き刺し、腕ひしぎ十字固めへ。そこから三角絞め、さらにはクラーキーキャットに移行して絞めに絞めた。後藤が悲鳴を上げると、場内はこの日一番の「後藤」コールに包まれる。 後藤は粘りに粘って執念のロープエスケープを果たした。ならばとザックはスリーパーで失神寸前まで絞め上げると、自ら技を解き、ランニングローキックで蹴り飛ばす。だが、即座に立ち上がった荒武者は会心のラリアットを一閃。GTWも繰り出すと、ザックのビンタ連射を受け止めたうえで、頭突きを猛連打。奥の手・昇天改で叩きつける。 粘るザックはGTR狙いをヨーロピアンクラッチで切り返すと、腕にオーバーヘッドキックを放つが、大歓声を浴びた後藤は止まらない。ラリアットを再び振り抜くと、ザックの抵抗をものともせずにGTRをズバリ。最後はGTR改で熱闘に終止符を打った。 後藤が実に9度目の挑戦で悲願のIWGP世界ヘビー級王座初戴冠。場内が沸騰すると、後藤も感極まって涙を流す。観客も大「後藤」コールで祝福。パートナーのYOSHI-HASHIが後藤の腰にベルトを巻いた。 マイクを持った後藤が「今日の勝利を亡き父に捧げます。皆さん知っている方もたくさんいるでしょうが、俺はバカです。長男でありながら家業を継がず、プロレスラーを目指して。でも、そんなバカな俺でも貫き通せばチャンピオンになれるんです。親父! 獲ったぞ!!」と叫ぶと、客席からは再び「後藤」コールが発生。後藤は「本日は超満員札止めのお客様、ご来場ありがとうございました。今日も実は自分の息子と次女が応援に来てくれてます。リングに上げてもいいですか?」と試合を見守っていた子供たちをリングに呼び込んだ。 子供たちと抱き合った後藤は「この光景よく見とけ。これがパパが目指して光景だよ。この光景が見れたのは、家族のおかげ。そして、セコンドに付いてくれたよっちゃん、仲間のおかげ。そして、何よりも俺の後押しをしてくれた今日のお客さん方。そして、最後に22年間、デビューしてここまでやってきた自分自身の体にありがとうございますと伝えたいです」と感謝の言葉を重ねる。そして、「後藤革命はまだ始まったばかりだ。最後の最後まで後藤革命についてこい」と力強く宣言。最後は観客や子供たちとともに「IWGPのGは後藤のG!」と絶叫して、熱戦続きの大阪大会をハッピーエンドで締めくくった。 初戴冠を果たした荒武者は早くも新たな動きを見せた。バックステージで後藤は「後藤革命はまだ始まったばかり。さっそく次の挑戦者を指名したいと思いますよ。棚橋社長、俺は王者としてもう一度彼が引退する前に、もう一度タイトルマッチがしたい。今の若い世代に見せつけなきゃいけない戦いがそこにはきっとある」と引退を控える棚橋を次期挑戦者に指名。「旗揚げ記念日、そこに照準を合わせてやっていきたいと思います」と3・6大田区大会をその舞台に定めた。 さらに、後藤の前に永田が登場。「今日はお前の試合を見るために、千葉県東金市東金アリーナからやってきたよ。おめでとう。大したもんだよ」と後藤を祝福すると、「そのうえで、今ここでお前のそのIWGPベルトに挑戦したい。俺はこのベルトに14年挑戦してないんだよ。勝利の美酒に酔っている早々で申し訳ないけど、このたぎる思いをお前に一言ぶつけなきゃ収まらないから、挑戦表明した。受けてくれるか?」と迫った。 後藤は「もちろんOKです。でも、次の挑戦者は決まっているんで、その先でいいなら」と即答。永田に「じゃあ、次のタイトルマッチ負けないでくれよ」と激励させると、「負けるつもりはありませんし、永田さんの挑戦表明、物凄く嬉しく思ってますよ。必ず実現させましょう」と力強く断言した。

「これも後藤革命のひとつだと思ってますよ。キャリアあるベテランがもう一度IWGPに挑戦する。何が悪い? まだレスラーなんだよ。他にもそういう選手がいるなら、いつでも受けて立とうじゃないか。それまで俺は守り続けてやるぜ。後藤革命に最後の最後までついてこい」と後藤。大ベテランの至宝初戴冠で、新日本マットに新たな景色が広がることになりそうだ。

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