◇プレミアリーグ 第15節 エバートン 2ー2 リバプール(2025年2月12日 リバプール グディソン・パーク) イングランド・プレミアリーグは12日(日本時間13日)、荒天により延期されていた第15節の1試合が行われ、リバプールに本拠を置く2クラブの「マージーサイド・ダービー」は2-2で引き分けた。首位リバプールは2位アーセナルとの勝ち点差を7に広げ、エバートンは16位から15位に浮上した。 今夏にエバートンの新スタジアムが完成するため、1892年開場のグディソン・パークでは最後となった「ダービー」は劇的な幕切れを迎えた。1-1で迎えた後半28分にリバプールがFWサラーのゴールで勝ち越したが、エバートンはアディショナルタイムの同48分、ゴール前で高く弾んだボールをDFターコウスキが蹴り込んで同点。地元ファンは総立ちとなり、スタジアムは熱狂の渦に包まれた。 6枚のイエローカードが飛び交った熱戦は、試合後も大荒れだった。土壇場のドローに興奮したエバートンのMFドゥクレが、リバプールのファンに向かって挑発的なポーズ。怒ったリバプールのMFジョーンズが後ろから突き飛ばして乱闘になり、両チームの選手、スタッフ、警備員が入り乱れてピッチ上は大混乱。観客席からはペットボトルが投げ込まれた。マイケル・オリバー主審はドゥクレとジョーンズにこの試合2枚目のイエローを提示して退場させ、抗議したリバプールのスロット監督とフルショフ・コーチにもレッドカードを突きつけた。
同点弾を決めたターコウスキは「ゴールを決められて最高の夜になった」と笑顔。一方、リバプールのDFファンダイクは「審判は試合をコントロールできていなかったと思う」と苦言を呈した。今季途中から約12年ぶりに復帰したエバートンのモイーズ監督は「決してきれいな試合ではなかったし、最高のフットボールの試合でもなかったが、やや昔のような、両チームともちょっと荒っぽい試合だった」とダービーを総括。グディソン・パークでのダービーは通算41勝41敗38分けとなった。