写真はイメージ=ゲッティ
バレンタインデー(2月14日)のチョコレート、どこで買いますか? 女性の消費動向などに関するマーケティング会社の調査で、2025年のバレンタインチョコの購入予定場所は、これまで首位だった「デパート・百貨店」が2位に転落し、「スーパー」が1位に浮上した。どのような背景があるのだろうか。【御園生枝里】
調査は「日本インフォメーション」(東京都中央区)が1月中旬にインターネットで実施し、全国の15~59歳の女性900人から有効回答を得た。
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25年のチョコレートの購入予定場所は「スーパー」が31%と最も多く、次いで「デパート・百貨店」29%、「手作り」21%、「電子商取引(EC)サイト」15%などだった。
大勢の買い物客でにぎわう、松屋銀座のバレンタインチョコのイベントフロア=東京都中央区で2025年1月31日午後2時37分、宮城裕也撮影
購入予定場所の調査を始めた22年から24年までは「デパート・百貨店」が1位。22年は新型コロナウイルスの影響で、外出を避けられる「ECサイト」が2位と需要が高まり、「スーパー」は3位だった。23年になると実際の店舗で選びたい人が多くなり「スーパー」が2位に浮上し、24年も同様だった。
25年の調査で「スーパー」が「デパート・百貨店」を上回ったことについて、担当者は「仮説ではありますが、食料品や日用品の価格が高騰し、生活費が上がっていることから、デパートより安価なバレンタイン商品がそろえられているスーパーのニーズが高まったのではないでしょうか」と説明する。
実際に「今年のバレンタインデーで値上げを実感しますか」という調査項目では、25年は「実感する」と「やや実感する」の合計が46%と約半数を占め、24年より10ポイント上昇した。
松屋銀座で販売される、ベルギーの老舗ブランド「DelReY(デルレイ)」のバレンタインチョコ=東京都中央区で2025年1月31日午後2時30分、宮城裕也撮影
また、バレンタインデーの総予算の平均金額は3818円。22年の4792円から減少傾向で、24年の4008円からさらに下がった。